ダイハツ工業は9月29日、軽スポーツカー「コペン」の現行型の生産を2026年8月末に終えると発表した。今後の法規制への適合や部品供給など総合的に考慮し、生産を終えることとした。ただ、投入予定は未定だが、次期型の開発は継続する。他社が軽スポーツカーから撤退する中、ダイハツは顧客ニーズに応えていく考えだ。
軽オープンカーのコペンは、初代が2002年、現行型の2代目は14年に発売した。25年8月末時点で累計10万8551台を販売した。ともに生産は本社工場(大阪府池田市)で、「GRスポーツ」グレードはトヨタ自動車にもOEM(相手先ブランドによる生産)供給している。
現行型の生産終了にあたり、26年4月以降に全国イベントを展開する。ダイハツはこれまでもコペンオーナーの交流イベントなどを全国で展開してきた。「顧客との絆を未来につなげる」とし、スペシャルイベントをコペンとゆかりのある地域などで開催する計画だ。今後、特設サイトを通じて情報を発信していく。
軽スポーツカーでは、ホンダが22年3月に「S660」の生産を終了した。