トヨタ不動産は6月3日、豊田自動織機にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。豊田自動織機の非公開化を目的とした一連の取引に、トヨタ自動車、アイシン、デンソー、豊田通商も参画する。TOB価格は1株1万6300円とし、2025年12月上旬をめどに開始する予定。
非公開化にあたり、トヨタ不動産を中心とする持ち株会社を設立する。トヨタグループが株主のトヨタ不動産が約1800億円、トヨタの豊田章男会長は10億円、トヨタは議決権を持たない優先株で約7000億円をそれぞれ出資する。
豊田自動織機はトヨタの源流企業。トヨタ株を9.15%保有し、トヨタは豊田自動織機の株を24.66%保有する。豊田自動織機は近年、株主の海外ファンドから資産の有効活用を求められていた。
(2025/6/3更新)