建材メーカーのアイカ工業は、5月21日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開幕した「人とくるまのテクノロジー展」に出展し、塗装に替わる技術として注目されている3次元加飾ハードコートフィルム「ルミアート」をPRした。昨年に続き2回目の出展となる今回は、フロント部分に光を透過するフィルムをあしらうなど、同社の技術を組み合わせた外装デザインを提案した。

ルミアートは、同社が建材で培った樹脂技術を生かして開発したフィルム加飾の技術。スプレー塗装に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を半分以下に削減できるほか、VOC(揮発性有機化合物)の放散がなく、環境に配慮した生産工程を実現できる。メタリックやパールだけでなく、幾何学模様といったフィルムならではのデザインも可能だという。

担当者は「シート単位ではなくロールtoロールで印刷できるようにするなど、生産性の向上にも努めている」と述べた。