AI(人工知能)半導体大手の米NVIDIA(エヌビディア)は3月18日、量子コンピューティングのための研究拠点をボストンに設けると発表した。ハーバード大が主導するプログラム「ハーバード科学工学量子イニシアティブ」(HQI)や、マサチューセッツ工科大学(MIT)などと連携し、量子技術を後押しする。今年中に運用を開始する予定だ。

新拠点(略称NVAQC)では、量子ハードウエアと、AIスーパーコンピューターを統合。量子コンピューターが外部からの影響で計算を誤る、といった実用化への課題の解決を目指す。企業やアカデミアなどとも協力する。

創業者でもあるジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)は「創薬からマテリアル(素材)開発まで重要な問題に取り組むため、量子コンピューティングでAIスパコンを強化する」とコメントした。