発表会には55周年車を担当した自動車メーカーのデザイナーも来場した
今夏発売するグランドモールトミカビル

 タカラトミー(富山彰夫社長、東京都葛飾区)は、ミニカー「トミカ」発売の55周年事業を発表した。国内自動車メーカー5社がデザインした記念車の販売をはじめ、ファン感謝祭イベントを実施する。2020年の50周年ではコロナ禍により予定していた多くの記念事業を断念した経緯がある。竹内俊介執行役員は「今回はさらに力を入れて盛り上げていきたい」と話した。

 トミカは1970年に国産車6モデルからスタート。現在までに国内外1万以上の車種を発売し、累計販売台数は10億台に達している。55周年事業ではトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、三菱自動車、スズキの協力を得て「GRスープラGT4 EVO」「フェアレディZ NISMO」「シビックタイプR」「デリカミニ」「ジムニー」の55周年デザイン車を今春から順次発売する。実車にも同じデザインを施し、国内のイベントなどで披露する。

 ファン感謝祭は12月に開催する予定で、「トミカオーナーズミーティング」としてトークショーの開催やトミカヒストリー、ジオラマの展示など幅広い年齢層が楽しめる内容とする。

 トミカの世界観を広げる新製品も取りそろえる。電動シャッター付きのガレージやドリフト走行を再現するターンステージのほか、巨大ショッピングモールの駐車場にトミカを駐車する「グランドモールトミカビル」を発売する。

 いずれも日本だけではなく中国をはじめとするアジア13の地域で発売する予定だ。