日本交通とティアフォー(加藤真平社長、東京都品川区)は2月7日、高性能センサーを搭載したタクシーで走行データの収集を始めると発表した。自動運転システムの安全性と乗り心地に寄与する人工知能(AI)技術の開発に向けたもの。自動運転AI開発に最適なデータセットを構築し、自動車業界をはじめパートナー各社に提供する。

日本交通が運行するタクシーに、ティアフォー製データ記録システムを搭載。3月から東京都内広域での走行データ収集を始める。これまでは、ティアフォー所有の実験車による走行データ収集の概念実証を行ってきた。まずタクシー5台で始め、その後、20台程度まで増やしていく。

ティアフォーは、世界各地で得られた大量の走行データから良質なデータセットを構築し、世界各国の自動運転システム開発企業の間で共有。個社では難しい自動運転AI開発を加速させることを目指している。今後、両社の協業をさらに深め、ロボットタクシー事業の可能性を探るため、サービス実証の検討を進めるとしている。