マツダ労働組合(原田悟執行委員長、組合員2万人)は22日、2025年春季労使交渉(春闘)で月額1万8千円の賃上げ(定期昇給分含む)を目指す執行部案を発表した。
24年の要求・回答実績を2千円上回り、現行の人事制度となった03年以降で過去最高の水準となる。2月10日の代議員会で正式に決める。
マツダ労組はベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分と定昇の内訳を公表していない。要求基礎額となる現在の給与水準は33万4869円のため、単純計算した場合、満額回答を獲得した場合の賃上げ率は約5.4%となる。一時金は直近の業績を踏まえて前回の要求・回答実績よりも0.2カ月少ない5.4カ月とした。
原田執行委員長は「継続する物価上昇が生活を圧迫しており、地域の企業労使にも賃金引き上げを波及させることは重要だ」と語った。