高度経済成長期の昭和39年、水木しげるが往来した神田神保町の交差点では初代「セドリック」が走り抜け、二代目「クラウン」が停車。「第二章 古書店妖怪探訪」コーナーに展示されていたパネル ©水木プロダクション

「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」には、モータリゼーションの到来を感じさせるコーナーがあった。「第二章 古書店妖怪探訪」では昭和39年の東京・神田神保町の古書街を撮影した大きい白黒写真が飾られ、そこには歩道を行き交う人々と交差点に並ぶ自動車が写る。水木しげるが漫画家として歩み始め、妖怪探しの古書店巡りをしていた頃、時あたかも日本は高度経済成長期。モ…