ダイハツ工業は3月11日、軽自動車「タント」とOEM(相手先ブランドによる生産)車のスバル「シフォン」について、国土交通省から出荷停止指示が解除されたと発表した。道路運送車両法の基準に適合していることが確認された。仕入れ先や販売会社の体制が整い次第、出荷・生産を再開する。

2車種の生産拠点は滋賀工場(滋賀県竜王町)。同工場では、すでに出荷停止指示が解除された小型SUV「ロッキー」およびOEM(相手先ブランドによる生産)車のトヨタ自動車「ライズ」のガソリンモデルと、スバル「レックス」の生産を18日から再開する予定だ。

タントは、ダイハツの中でも最も販売台数の多い車種で、車名別新車販売台数ランキングの常連となっている。2023年の販売台数は15万9392台で、車名別ランキングでもホンダ「N-BOX」、トヨタ「ヤリス」に次ぐ3位だった。

ダイハツでは、これまでにOEM車や受託生産車を含む15車種について国交省から出荷停止指示が解除されている。タントとシフォンの追加により出荷停止解除は計17車種となる。