不正問題を受けてダイハツディーラーでは納車までの間、代車を提供したり車検費用の負担などを行っている

ダイハツ工業は、3月末までに販売会社への資金支援を開始すると明らかにした。認証不正問題による生産停止で納車遅れが発生し、販売会社では代車提供といった顧客対応を行っている。これらに必要な資金を、メーカーとして「包括的に」(武田裕介営業CS本部長)支援していく。

3月末までに、全国58社の販売会社に支払う。販売会社では現在、車両を注文済みの顧客に対して車両が納車されるまでの間、代車を提供したり車検費用の負担などを実施している。ダイハツは、こうした販売会社が展開する活動について、代車や車検の台数、業販店が展開するキャンペーンの規模などの情報を収集した。武田本部長は「2月に入り、少しずつ(支援する資金の)相場観が見えてきた」と話す。

今回の資金支払いは、「今見えている(一旦必要な補償対応の)ところを出す」(同)考えだ。業販店には販売会社を通じて補償を展開していく。

ダイハツは、サプライヤーに対する補償について、2月中旬から支払いを開始している。