総合2位に入ったスズキ「スペーシア」

 2024年2月の車名別新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が7カ月連続の首位となり、2位にはスズキ「スペーシア」が入った。スペーシアのトップ3入りは1年9カ月ぶり。ダイハツ車の出荷停止などによってランキングが大きく変動している。

 日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が6日、車名別販売台数をそれぞれ発表した。1位のエヌボックスは1万6542台が届け出られたが、前年同月比では15.8%減だった。

 23年11月に全面改良を受けたスペーシアは新型車効果で約5割増だ。エヌボックスとの差は約1500台と、首位奪取も視野に入る勢いだ。3位はトヨタ「カローラ」で、2カ月連続の総合2位とはいかなかったものの、登録車ランキングでは首位を保った。

 トヨタ「ヤリス」は1年2カ月ぶりにトップ3から外れた。受注停止や24年1月に実施した一部改良への切り替えが原因とみられる。

 ダイハツ車でランキングの常連だった軽乗用車「タント」や「ムーヴ」は、出荷停止によってランキングから姿を消している。エヌボックスがトップを独走する構図は変わらないものの、上期(1~6月)や暦年の順位は前年と異なる顔ぶれとなりそうだ。

 登録車ランキングでは日産自動車の「ノート」が11カ月ぶりに3位となった。トヨタ車以外が上位3車種に入るのも11カ月ぶり。ホンダ「ステップワゴン」も前年同月比で約2倍に増え、10位に食い込んだ。

 軽ランキングでは、前年同月比6割増を記録したスズキ「ハスラー」が3位となった。23年2月は約1万3千台を販売したタントは1963台、同84.6%の大幅減だ。日産の軽電気自動車(EV)「サクラ」は4カ月連続のマイナスとなる2609台(同36.5%減)だった。