豊田自動織機のエンジン認証不正問題について国土交通省が出荷停止指示を解除したことを受けて、トヨタ自動車は2月28日、稼働を停止している国内2工場2ラインを3月4日から稼働再開すると発表した。これにより、すべての国内工場で稼働を再開するとともに、生産を停止している一部の国内向け車両も出荷を再開する。

「ハイエース」や「アルファード」などを生産するトヨタ車体のいなべ工場(三重県いなべ市)第1ラインと、岐阜車体工業(岐阜県各務原市)第1ラインの稼働を再開する。アルファードは不正対象となるエンジンを搭載していないが、ライン停止の影響を受けて生産を停止していた。「ランドクルーザー300」を生産するトヨタ車体の吉原工場(愛知県豊田市)ではすでに海外向けを生産再開していたが、国内向けも再開する。

トヨタは「豊田自動織機が原点に立ち戻り、エンジン事業の再生に取り組むことを継続的にサポートする」とした。