ダイハツ工業は2月9日、国土交通省に型式指定申請の不正問題に関する再発防止策を提出した。国交省から道路運送車両法に基づく行政処分の「是正命令」を1月16日に受けるとともに、1カ月以内に再発防止策を報告するよう求められていた。今後は四半期ごとに再発防止策の進捗を国交省に報告し、公表する。
奥平総一郎社長は、「不正によってお客さまとステークホルダーからの信頼を失った。また、自動車メーカーとして認証制度の根幹を揺るがす不正を行った」と改めて謝罪した。その上で「再発防止をしっかりと実行して、正しい仕事ができる会社となっていく」と企業改革への誓いを述べた。
再発防止策を受け取った斉藤鉄夫国交相は「これまでのことを反省し、再発防止策を徹底することで社会の信頼、自動車の認証制度の信頼を取り戻すことに全力を挙げていただきたい」と話した。
国交省は昨年12月21日から1月9日まで、衝突試験などで不正行為が発覚したダイハツへの立ち入り検査を実施。事実関係の確認を行い、1月16日に「グランマックス」のトラックタイプなど3車種の型式指定取り消しの手続き開始と、組織体制の抜本的な改善を求める是正命令の発出などを行った。