GSユアサは、リチウムイオン電池(LIB)事業について、三菱商事および三菱自動車との合弁を解消すると発表した。合弁契約解消日は2月中の予定。3社が共同出資するリチウムエナジージャパン(LEJ、青山俊之社長、滋賀県栗東市)の三菱商事と三菱自が保有する全株式をGSユアサが取得し、LEJを完全子会社化して事業を譲り受ける。株式の取得価額は非公表。連結業績に与える影響は軽微としている。

 LEJでは、車載用やESS(電力貯蔵システム)用のLIBの需要が急拡大していることから、効率的な事業運営をしていく上でGSユアサに統合することが合理的と判断した。

 LEJは、GSユアサが51%、三菱商事が46%、三菱自が3%出資する合弁会社として、2007年に設立した。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)向けに加え、ESS向けのLIBを製造・販売し、車載向けは三菱自に供給している。

 近年、再生可能エネルギーの活用が進む中で、同社が手がける事業所向けの大型ESSは需要が急拡大している。今回のグループ再編により、同社は、大規模投資や競争力のある製品開発の検討を進めていく。