ホンダは20日、GSユアサに追加出資すると発表した。GSユアサが第三者割当で発行する新株式249万7700株をホンダが引き受ける。GSユアサに対するホンダの出資比率は9月30日時点の3%から5%弱に高まる。ホンダは電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)用電池会社の共同出資先であるGSユアサに出資し、電池の調達力を引き上げる。

 GSユアサは、ホンダが引き受ける第三社割当のほか、公募増資を含めて最大471億円を調達する。このうち300億円をEV用リチウムイオン電池の新工場に、100億円は次世代電池などの開発に充当する。残りはHV用の生産工場の増設に使用する。

 ホンダとGSユアサは2009年にHV用電池の生産を手がけるブルーエナジーを、23年5月にはEV向けの電池を研究開発する合弁会社を設立し、電池の開発や生産で協業を進めてきた。さらに政府の助成金を活用し、年間20㌐㍗時の電池を生産できる新工場を建設予定。

 ホンダの払い込み金額は11月29日から12月5日の間に株式発行価格が決まり次第、確定する。