EV販売比率が15%に(BMW「iX2」)

 BMWグループは、2023年の新車販売台数が前年比6.5%増の255万5341台で過去最高だったと発表した。このうち電気自動車(EV)は同74.4%増の37万6183台となり7割強伸ばした。

 販売担当のヨハン・ゴラー取締役は「販売パートナーとの緊密な協力と、従業員の強力なパフォーマンスに支えられ過去最高の販売を達成した。さまざまなパワートレイン(EVや内燃機関など)を選択可能なラインアップが評価を受けたと考える。EV販売比率は約15%となり、市場全体の上回った」と、手ごたえを述べた。

 ブランド別ではBMWが「7シリーズ」や「X7」など上級モデルと「3シリーズ」「X3」の好調で同7.3%増加。電気自動車は同55.4%増の11万3458台で、「iX1」「i4」が人気だった。

 MINI(ミニ)は同0.9%増で微増だった。EVは同3.5%増の4万5261台。20年発売のミニクーパーSE」が最量販EVとなった。ロールス・ロイスは、同0.2%増の6032台で微増にとどまったが、過去最高の年販を記録した。

 地域別では、米国が同9.4%、欧州が同7.5%それぞれ増加した。中国は同4.2%増だった。

 2024年のEV販売についてゴラー取締役は「引き続き高い需要を見込んでいる」とした。グループ全体で18モデルのEVをラインアップし、新車販売に占める構成比が20%に高まるとの見通しを示した。さらに2025年には構成比が25%に拡大するともみている。