ダイハツ工業が、1月も国内全拠点の生産停止を決めたことがわかった。一連の認証試験不正により、国内の完成車工場すべてが1カ月以上停止することになる。2月以降の生産を含め、現時点で生産再開のめどは立っていない。

同社は12月20日に国内外64車種と3エンジンの認証試験で不正があったことを発表し、同日から国内外の工場で出荷を停止。国内工場では、滋賀第2工場(滋賀県竜王町)、京都工場(京都府大山崎町)、子会社のダイハツ九州の工場を25日から、本社工場(大阪府池田市)は26日から停止することが決まっている。

不正問題を受けて国土交通省は、21日からダイハツ本社(大阪府池田市)に立ち入り検査を実施し、事実関係の確認を進めている。また、自動車技術総合機構とともに、全ての現行生産車の基準適合性についても検証を行い、基準適合性を確認した車種から順次結果を公表する予定だ。国交省は調査結果によっては、リコール(回収・無償修理)や型式取り消しも視野に入れており、生産再開も検証結果次第となる。

(2023/12/22更新)