カーボンニュートラル時代のクルマにも注目が集まる

 「OSAKA MOBILITY SHOW2023 第12回大阪モーターショー」(主催=大阪モーターショー実行委員会)が8日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開幕した。4年ぶりの開催となる西日本最大級の自動車イベントは、今年10、11月に東京で開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」と同様、クルマにとどまらないさまざまな次世代のモビリティを披露する場として装いを新たにし、初日から多くの来場者が訪れた。会期は11日までの4日間で、来場者数は前回(約25万人)を上回る28万人を見込む。

 会場で目立つのがカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の実現を見据えた次世代車の展示だ。日産「サクラ」のように4年前にはなかった市販車や、各ブランドのコンセプトモデルなど電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)が主役の展示に多くの来場者が関心を寄せていた。JMS2023で展示されたモデルも多数登場し、東京に足を運べなかった関西圏の自動車ファンも展示を楽しんだ。

 次世代のクルマと並ぶ特色が体験を重視したブースづくりだ。恒例の試乗会では前回よりも台数を増やし、国内外の多様なモデルを用意し、受付には長い列が延びた。子ども向けの体験イベントも数多く用意され、久保尚平実行委員長(日本自動車販売協会連合会大阪府支部支部長)は「とりわけ子どもに楽しんでもらえるイベントにしたいとの思いで、出展者の足並みがそろった」と語る。

 大阪開催ならではの展示もあり、地方ショーならではの催しとして各ブランドの展示には地元の販売会社が協力。国産車、輸入車、二輪車合わせて前回より12多い39ブランドが集い、会場の全6ホールが賑わった。また、「2025年日本博覧会(大阪・関西万博)」開幕前の催事としては最大級のイベントとあり、万博関連でも特設ブースが設けられた。