日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が6日発表した2023年11月の外国メーカー車新規登録台数によると、電気自動車(EV)の販売台数が前年同月比7・4%減の2183台となり、1年4カ月ぶりに前年割れしたことが分かった。22年11月は2357台と、同年を通じて最も多く輸入EVを販売した。このため、「前年の実績が高かったことが影響した」(JAIA)とみている。ただ、輸入EVの人気は根強く、販売台数も高い水準を維持している。今後も拡大基調が続くとみられ、早期にプラス転換する可能性も高い。

 外国メーカー車全体の実績は、同10・9%減の2万189台で2カ月連続のマイナスだった。登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは7・9%。輸入EVと同様に、前年は新車の供給制約の解消が進み、販売台数が拡大。この影響で、今年は上位銘柄の一部で反動減が生じ、全体を押し下げた格好だ。ブランド別でもメルセデス・ベンツとBMWが2割以上減らすなど、有力銘柄で落ち込みが目立った。

 価格帯別では「1千万円以上」が同2・3%増の3202台で15カ月連続のプラス。一方、「400万円以上1千万円未満」は同10・7%減の1万1559台。「400万円未満」は同20・3%減の4370台で、それぞれ2カ月連続、28カ月連続のマイナスだった。

 日本メーカー車を含む輸入車全体は同10・9%減の2万5233台。日本メーカー車は同10・9%減の5044台だった。