ソニー・ホンダモビリティ(SHM)は10月17日、「ジャパンモビリティショー2023」で日本初披露となる新型電気自動車(EV)「アフィーラ プロトタイプ」を報道陣に先行公開した。北米で26年春、日本でも同年に納車を予定しており、車両のフロント部分に「メディアバー」と呼ぶ文字やグラフィックなどを映し出す機能を搭載する。ソニーのAI(人工知能)やロボティクス、通信などの技術と、ホンダの自動車の量産技術を組み合わせ、製品化を目指している。

SHMが手がける量産車第1弾となるアフィーラは、今年1月に米国ラスベガスで開催した世界最大のテクノロジー見本市「CES2023」で初公開した。28日から一般公開されるジャパンモビリティショー2023ではプロトタイプを出展する。メディアバーといった車外とのコミュニケーションツールのほか、車内のインストルメントパネル全体に「パノラミックスクリーン」と呼ぶ大画面を設置するなど先進性を追求した。

SHMは、アフィーラの開発環境をオープン化する「アフィーラ共創プログラム(仮称)」も展開する考え。外部のクリエーターやアーティストなどが開発した作品などをメディアバーやパノラミックスクリーンに、開発段階で組み込めるようにする。