トヨタ自動車系部品メーカーのファインシンターは5月16日、エンジンや足回り部品を生産するインドネシアの連結子会社で不適切な会計処理が行われていた疑いがあると発表した。2021年3月期頃から24年3月期までの期末棚卸資産で実態と異なる資産計上が行われ、累計で約3億円が過大に計上された可能性がある。現時点では組織的な行為などは認められていないという。

同社は事実関係の調査や原因究明、再発防止のため、外部の専門家を含む調査委員会を立ち上げる。すでに準備に入っており、今後1週間をめどに発足する。調査により過去の業績を修正する可能性がある。

同社は「株主・投資家の皆さまをはじめ、関係者の皆さまには多大なご迷惑、ご心配をおかけすることを深くお詫びする」としている。