中古車市場が堅調に推移している。日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が12日発表した8月の中古車登録・届け出台数は、前年同月比2・0%増の49万1501台だった。4カ月連続のプラスで、市場における旺盛な需要を裏付けた格好。新車供給と中古車の発生が通常状態に戻ったことで、流通が本来の姿を取り戻したかに見える。一方で対ロシアの中古車輸出が不透明なほか、大手中古車販売店の自動車保険金の不正請求問題が業界のイメージダウンとなっており、今後の懸念材料になっている。

 8月実績は登録車が同3・0%増の27万8207台と、5カ月連続で前年超えした。軽も同0・7%増の21万3294台となり、4カ月連続で前年実績を上回った。

 また、1~8月期の累計でみると、登録車が前年同期比0・2%増の238万1149台となった。登録車の累計台数が前年を上回るのは2023年に入って初めてとなる。軽は1~8月期、同1・5%増の196万1685台だった。