サブスクリプション(定額利用)サービスを手掛けるトヨタ自動車系のKINTO(キント、小寺信也社長、名古屋市中村区)は、既販の「アルファード/ヴェルファイア」と「86」向けに、車両性能を向上する「キントファクトリー」の新サービスを開始すると発表した。アルファード/ヴェルファイアでは電動スライドドアの開閉を速くする。86は新車当時のコンディションに近づける部品交換メニューを用意する。キントは既販車向けのサービスを拡充することで、保有ビジネスのすそ野を広げる狙い。

 アルファード/ヴェルファイアの電動スライドドアの開閉速度の変更は、ソフトウェアの更新で実現する。対象は2015年に発売した先代モデル。開閉速度を従来比で20%速め、雨の日の乗降時などの使い勝手を高める。施工対応エリアは東京や大阪など7都府県。国内と同時に、台湾でも提供する。施工費は1万9800円。

 86向けの「リフレッシュサービス」は先代型の12~16年生産分が対象。エンジンの内部清掃や点火系部品の交換で性能を新車当時の状態に戻す。足回りも新品の部品に交換するなど5つのメニューを用意する。エンジンのリフレッシュコースは12万1千円(消費税込み)。まずは一部のGRガレージでスタートし、将来的には全国展開を目指す。