アップグレードレディ設計を施した新型プリウスへの施工作業イメージ

 車のサブスクリプション(定額利用)サービスを手がけるトヨタ自動車系のKINTO(キント、小寺信也社長、名古屋市中村区)は7日、新型「プリウス」向けにソフトウエアの無料アップデートなどを含めた「キントアンリミテッド」サービスを提供すると発表した。トヨタは、サブスク専用グレードをプリウスに設定する。

 キントアンリミテッド専用のアプリも用意した。OTA(オーバー・ジ・エア)と呼ばれる無線更新技術を使い、先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス(TSS)」の機能を最新の状態に保つことができる。部品の追加が必要な「ブラインドスポットモニター」「ステアリングヒーター」などは追加費用が発生するが、作業時間や費用を抑えるため、あらかじめ配線などを車体に組み込んである。

 コネクテッドサービスも用意した。車両データからドライバーの運転特性を分析し、アプリを通じて安全や燃費向上につながるアドバイスを行う。こうした情報を基に装備や機能のアップグレードも提案する。

 メンテナンスでも通信機能を活用する。これまでは距離や期間で交換していたエンジンオイルについて、劣化状態を把握する技術を開発し、車両の使用状況に合わせた交換時期を提案する。