軽自動車(自家用)の自動車保険の保険料が2025年1月から変わる。現在はリスクに応じて3段階になっている保険料率が7段階になる。最大と最小の差もこれまでの1・2倍から約1・7倍に広がるため、車種によって従来よりも保険料が高くなる場合と、安くなる場合がある。
損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構(早川眞一郎理事長、東京都新宿区)は28日、軽自動車の保険の見直し案を21日に金融庁に申請し、28日に認可されたと発表した。同機構は「参考純率」を算出しており、これを目安に各社が保険料を決めることになっている。参考純率は公表されていない。
軽自動車の保険料は20年1月から現行の3段階になっていた。その後、先進運転支援システム(ADAS)の搭載拡大や、顧客層の多様化などで交通事故のリスク実態にも差がみられるようになった。今回の改定で、こうした要因を反映する。最近は国内の新車販売台数の4割が軽。保有台数も23年3月末で2306万台(自家用軽四輪乗用車)と全体の3割弱を占めており、多くの軽ユーザーに影響するとみられる。