eVTOL市場は拡大が見込まれる

 ニデックは、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の部品事業に参入すると発表した。米子会社「ニデックモータ」を通じ、ブラジル航空機大手エンブラエルと合弁会社を設立する。eVTOLを含めた航空産業向け駆動システムを製造・販売する。

 合弁会社は「ニデック・エアロスペース」で、出資比率はニデックモータが51%、エンブラエルが49%。本社を米ミズーリ州に置き、両社のブラジルやメキシコの既存工場を活用して製造を行う。

 両社は2022年から共同で空飛ぶクルマの研究を実施。航空業界で脱炭素化が進む中、滑走路を必要とせず騒音も少ないeVTOLの市場成長が見込まれており、30年までに1500億円規模の売上高を目指す。