「空飛ぶクルマ」を手がけるスカイドライブ(福澤知浩代表取締役CEO、愛知県豊田市)は、2026年に米サウスカロライナ州で空飛ぶクルマ「SD―05」の運航開始を目指す計画を発表した。同州の政府機関や空港などと協力して実用化に取り組む。

 同社は、計画の実現に向けて米国内に初めて事業拠点を開設した。計画では空飛ぶクルマが州内の空港と都市の間を運航する予定だ。経路はコロンビア・メトロポリタン空港とグリーンビル・ダウンタウン空港を起点に実現可能なルートを検討するという。

 州内には、同社の主要サプライヤーの1社である東レ・カーボンマジック(奥明栄社長、滋賀県米原市)のグループ会社や、大手航空機メーカーのボーイング、ロッキード・マーチンなど航空宇宙企業の拠点も多く、地域企業との連携や協力も見込まれる。

 開発中の空飛ぶクルマ「SD―05」は、パイロット1人と乗客1人の2人乗りの機体。25年の大阪・関西万博での飛行実現を目指す。