豊田自動織機は17日、フォークリフト用エンジン認証での法規違反に伴い、ディーゼルエンジン2機種とガソリンエンジン1機種の計3機種を搭載するフォークリフトの出荷停止を決め、国土交通省と環境省、経済産業省に報告したと発表した。

 ディーゼルエンジンでは、経年劣化による排出ガスの規制値超過と、法規に定められた「劣化耐久試験」の手順・方法違反を確認した。累計販売台数は7万1300台。また、ガソリンエンジンでも法規に定められた劣化耐久試験の手順・方法違反を確認した。累計販売台数は8万8300台。業績への影響は精査中だ。

 同社は再発防止に向けて特別調査委員会を設置し、事案の解明に当たるとともに、大西朗社長、水野陽二郎副社長(トヨタL&Fカンパニープレジデント)ら関係役員の報酬を一部返上する。同社は「関係省庁の指導を受けながら、出荷を再開できるよう努める」としている。