日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が30日に公表した8月の自動車輸出台数は、前年同月比16.5%増の29万3765台で8カ月ぶりにプラスとなった。半導体不足による生産への影響が緩和されつつあり、国内生産が増えたことで輸出台数に反映されたとみられる。ただ、コロナ禍前の19年の水準には達していない。1~8月の累計は前年同期比10.0%減の238万3371台だった。

 地域別の輸出台数は、アフリカとその他の地域を除くすべての地域でプラスとなった。北米は前年同月比14.5%増の11万1482台だった。

 車種別では、乗用車が同15.8%増、トラックが同20.4%増、バスが同26.2%増でいずれも前年より増加した。

 また、7月の生産台数は同4.2%減の69万9708台で、12カ月連続で前年実績を下回った。