日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)がまとめた5月の自動車輸出台数は、前年同月比22・7%減の20万6566台で、5カ月連続でマイナスとなった。4月に比べて減少幅が拡大し、半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大などによる部品調達難の減産影響が輸出台数に影響した格好だ。中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)が6月で解除されたものの、自動車メーカーによっては生産調整などが行われており、依然として予断を許さない状況が続いている。

 地域別の輸出台数ではアジアや欧州、北米、大洋州などの地域が前年よりも減少。中近東や南米などではプラスとなった。経済制裁が続くロシアの輸出台数は前年5月は6231台だったが、今年は0台だった。

 車種別では、乗用車が同26・7%減だったが、トラックが同0・3%増、バスが同38・1%増でプラスだった。

 自工会がまとめた4月の生産台数は、同19・0%減の58万4420台で9カ月連続マイナスとなった。