日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が29日にまとめた2022年上期(1~6月)の四輪車の輸出台数は前年同期比14・3%減の173万2649台だった。半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品調達難から日本の生産台数が減少したことが影響し、上期としては2年ぶりに前年を割り込んだ。

 最大の仕向け地である北米やアジア、欧州など主要地域が2桁減となった。ウクライナ侵攻に伴う西側諸国の経済制裁で日本からの輸出を停止したロシア向けは同62・1%減の2万430台だった。

 車種別は乗用車が2年ぶりの前年割れ。トラックは2年連続の前年超えで、バスは7年ぶりに前年を上回った。

 6月は乗用車が前月に比べ落ち込み幅を縮小したが、6カ月連続の前年割れとなった。トラックは21カ月連続の前年超え。

 同時に発表した5月の自動車生産台数は同16・4%減の42万233台だった。