トヨタ自動車は9月30日、10月の世界生産が9月22日に発表した80万台よりもさらに5万台減り、75万台になりそうだと発表した。半導体不足による生産影響が広がる見通し。海外で2万5千台、国内で2万5千台減産する。11月以降の挽回生産で、通期見通しの970万台は変更しない。

国内生産は、今回新たに5工場5ラインで稼働停止期間を設ける。「ランドクルーザープラド」などを生産する田原工場(愛知県田原市)第1ラインや、レクサス「RX」などを生産するトヨタ自動車九州宮田工場(福岡県宮若市)第2ラインは、22日に発表した2日間の停止に加えて、新たに10日間の停止を追加し、計12日間とする。

8月の世界生産は5カ月ぶりの前年超えとなり、同月として過去最高を記録した。9月以降も挽回生産に向けてさらに水準を引き上げていく計画だが、半導体不足の影響が大きくなり生産計画にブレーキをかけざるを得ない状況となっている。