日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が31日に公表した2022年上期(1~6月)の国内生産台数は、前年同期比14・0%減の363万3290台だった。半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品調達難による生産制約の影響で上期としては2年ぶりに前年を下回った。

 車種別では、乗用車が同14・8%減の304万7835台、トラックが同10・0%減の54万6576台でいずれも2年ぶりに減少したが、バスは同3・1%増の3万8879台と3年ぶりに増加した。

 6月単月の生産台数は前年同月比9・3%減の66万8628台で、11カ月連続の前年割れ。車種別では乗用車が同10・1%減の55万9949台、トラックが同4・1%減の10万2623台、バスが同21・0%減の6056台だった。三菱ふそうトラック・バスが生産実績を開示していないため商用車は参考値。

 また、同日発表した7月の輸出台数は同4・8%減の35万6957台で、7カ月連続で前年を下回った。仕向け地別では最も台数が多い北米が同12・2%減の13万4016台と落ち込んだ。アジアは同8・9%増の6万5660台で、このうち中国は同0・3%減の2万7947台だった。