「旧財閥に行け、そうしないと臭い飯を食うことに…」―。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、この会話を思い出した。勘違いされては困るが、我が家は堅気である。当時、任侠映画がはやり、少々、家庭会話に過激な言葉が混ざるようになっていた◆至って話は真面目だ。叔父の就職先である総合商社が問題であった。当時、私は中学生だったが、それでも理解できた。19…