「Honda ON」のHP

 ホンダは8日、新車のオンライン販売サービス「ホンダオン」の販売車種に電気自動車(EV)「ホンダe」を追加すると発表した。オンライン限定のオプションを設定するほか、販売店で購入するよりも買い得感がある価格帯で販売し、ホンダオンの利用を促す。これまで東京都、宮城県、山形県だった展開地域に神奈川県、埼玉県、千葉県の3県を追加することも発表した。

 これまで販売していたガソリン車やハイブリッド車(HV)では店頭購入と同程度の価格帯に設定していたが、ホンダeでは価格を割安に設定する。5年残価クレジットローンの場合、税金や整備代を含まない月々の支払額が約8万円程度になるが、ホンダオンは約7万円の支払いで税金や整備代、有償コネクテッドサービス、月10ギガバイトの無料Wi─Fiサービスなども付与する。

 ただし、残価クレジットと異なり、ホンダオンでは満期後の購入はできない。回収した電池の再利用を前提に料金設計したことなどで価格を割安にした。ホンダによるとオンライン販売でEVの購入を希望する人の割合は実店舗より2倍以上多く、買い得感のある価格設定での販売を開始した。オンライン限定の外装品もオプションで設定した。

 展開地域は6都県に拡大し、納車拠点数は従来の約140拠点から394拠点に増える。ホンダは今後ホンダオンの対象地域を全国に拡大する方針。