個人経営の「純喫茶」が都市部を中心に次々と姿を消していくのを長年目の当たりにしてきた。店主の趣味や世界観が色濃くにじみ出る純喫茶は憩いと出会い、発見の場。安価な外資系カフェに押され、息も絶え絶えだ◆純喫茶も老舗となれば、大正ロマンや昭和レトロに彩られた古き良き空気感に時間を忘れさせられる。一方で、客層は年配者に限られ、店主の加齢に伴う贔屓(ひいき…