オートバックスセブンは、グループの全店舗で電子制御装置整備の認証取得を目指すと発表した。全国で約570拠点あるうち、3月までに車検整備が可能な指定工場を設けている434店舗で電子制御装置整備の認証取得が完了した。今後、残りの約130店舗についても認証取得を進める計画。緊急自動ブレーキなど先進運転支援システム(ADAS)装着車の整備入庫は、今後増加する見込み。同社ではこれらの整備に必要な要件を早期に全店で整えることで、ビジネスチャンスの拡大につなげる狙いだ。
同社では指定工場の資格を有する店舗について、設備や整備士、作業機械など電子制御装置整備の認証基準を満たせるよう体制構築を進めてきた。指定工場では車検入庫が多いことから、ADAS車両の車検整備に必要な機能調整を全店で行えるようにする考え。車検作業の効率化を実現し、ユーザーの利便性向上にもつなげていく。
認証工場の店舗でも今後、電子制御装置整備の認証取得を進める計画。しかし、店舗の構造や敷地の制約もあり、現状では基準を満たせない店舗もあるという。このため、店舗環境の改善なども並行して進めながら、課題解決の方法を検討していく考えだ。