日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)がまとめた2月の輸出実績は、前年同月比7・4%減の31万2462台となった。輸出台数が減少するのは2カ月連続。半導体不足の影響などで乗用車メーカー8社の2月の国内生産台数は1・6%減と7カ月連続で減少しており、輸出台数も落ち込んだ。

 国別の実績では最大仕向け地の米国が同1・7%減の11万1689台と前年と同等の水準だったものの、オーストラリアが同12・7%減の3万78台、中国が同8・2%減の2万199台、サウジアラビアが同12・0%減の1万1396台などと主要仕向け地の多くが減少。3月初旬から各社が輸出を停止しているロシアの2月の実績は同3・2%減の7869台だった。

 車種別では乗用車が同8・4%減、バスが同0・4%減と落ち込んだ中で、トラックのみが同0・6%増とプラスになった。自工会が同日発表した商用車を含む1月の国内生産台数は同20・4%減の54万6951台だった。