PIUSを活用した特別講習

 日本自動車教育振興財団(JAEF、内山田竹志理事長)は、自動車技術の教育支援の一環として、高校の授業や教員研修会を対象とした2022年度の講師派遣の募集を開始した。車両の電動化などをテーマとした技術領域8メニューの研修と、小型電気自動車の分解・組み立てを通じて部品の機能や工具の使い方などを学んでもらう特別講習を用意した。講習費用は無料とする。

 8件のメニューを設定した「自動車技術領域研修会への講師派遣」では、生徒向けに行われる学校主体の研修会、先生らを対象とした各教育研究会主催の研修会などに専門講師を派遣する。講師は研修メニューごとに自動車メーカー、自動車販売店、自動車関係団体の社員・職員らが担当する。

 研修メニューは①トヨタ・ハイブリッド車について②日産・電気自動車について③ホンダ・e:HEVについて④マツダの電動化技術について⑤三菱自動車・プラグインハイブリッド車について⑥ガソリンエンジンの分解・組立⑦トランスミッションの分解・組立⑧電子制御エンジンの構造と点検・整備-。クルマを「見る・触れる・感じる」絶好の機会として受講を呼びかける。応募は12月2日まで受け付ける。

 特別講習では小型電気自動車「PIUS(ピウス)」の分解組立を行う。21年度に開始したもので、JAEFの技術専門スタッフが講師を務める。生徒にはPIUSの分解・組立を通して、工具の使い方や車両の構成、部品の機能の理解を深めながら、自動車技術を習得してもらう。自分たちで組み立てた車両の試乗、確認まで行うことによって、学習の達成感も得られるという。申し込みは4月28日まで受け付ける。

 いずれも申し込みには、JAEFホームページで申し込み用紙をダウンロードし記入後に電子メールで送付することが必要となる。