ヴェルファイア「ゴールデンアイズⅡ」(ガソリン車・2WD)
アルファード「S」(ガソリン車・2WD)

 トヨタ自動車が次期モデルを見据えて兄弟車のグレードの整理を進めている。一部改良して10日に発売した「ヴェルファイア」は既存グレードをすべて廃止して特別仕様車「ゴールデンアイズⅡ」のみの1グレードに集約した。エントリーモデルや最上級グレードは兄弟車で販売台数が多い「アルファード」でカバーする。全店舗全車種販売(一部車種除く)を開始してから1年が経過し、主力車でもラインアップの整理が始まった。

 これまで、アルファードとヴェルファイアでは、それぞれ装備が異なるグレードを展開しながらもエントリーグレード「X」と最上級グレード「エグゼクティブラウンジZ」は同価格帯に設定していた。

 今回の一部改良で、アルファードの価格は359万7千~775万2千円(消費税込み)に設定。これに対して、外装部品にゴールド加飾を施したヴェルファイアのゴールデンアイズⅡは424万~508万8400円(同)とした。

 トヨペット店専売車種だったアルファードの2020年度販売台数は、前年度比57・1%増の10万6579台だった。コロナ禍といえども、全店舗全車種販売の効果で大幅に台数を伸ばした。一方で、ネッツ店専売車種だったヴェルファイアは、同52・7%減の1万4749台と半減した。

 トヨタは今後、アルファードを国内市場における上級ミニバンの軸に据える。ヴェルファイアはブランドを残しながらもグレードを一本化。生産や販売活動の効率化を図る。

 トヨタは20年5月8日に実施した全店舗全車種販売に合わせて、商用車「レジアスエース」を「ハイエース」に統合。同9月には、ダイハツ工業からOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている小型車「ルーミー/タンク」のうち、トヨペット店とネッツ店で取り扱っていたタンクをルーミーに統合した。