江戸城本丸松之大廊下と「殿中でござる」で有名な赤穂事件から今月で320年。赤穂藩藩主の浅野長矩(内匠頭)が、高家旗本の吉良義央(上野介)を斬りつけて刃傷に及んだ事件だが、浅野内匠頭の動機は諸説あって真実は判明していない◆一連の事件から成る「忠臣蔵」で、吉良上野介は赤穂藩旧藩士にとって亡き主君の仇となる敵役として描かれているが、昨年発見された直筆の…