コロナ禍が幅広い産業で業績を押し下げる中で、自動車業界はいち早く回復基調を示した

2020年の自動車業界は、新型コロナウイルスの世界的な蔓延というこれまで経験したことがない危機に直面した。感染を封じ込めるためのロックダウン(都市封鎖)や外出自粛などにより、サプライチェーンに生じた亀裂が拡大。4月には乗用車メーカー8社の国内工場が稼働停止を余儀なくされた。移動規制の強化で新車販売も大きな打撃を受けた。感染拡大から約1年を迎える現…