帝人は、ガラス繊維強化複合材料の原材料、製品開発などを手掛ける中国の関連企業「CSPビクトール」を子会社化すると発表した。48億9千万円を投じ、出資比率を現在の49・4%から100%に引き上げる。中国市場で拡大する電気自動車(EV)向けにバッテリーボックスの供給拡大を図る。 

 CSPビクトールは、帝人グループで軽量複合材料製品の技術開発や生産などを手掛けるコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP社)と、中国の鉄道向け部品・モジュールメーカーであるビクトールとの合弁で事業を展開してきた。

 今後CSPビクトールは、帝人やCSPが展開してきた炭素繊維複合材料(CFRP)技術などを導入し、2025年の量産開始を目指しているマルチマテリアルバッテリーボックスの開発も進めていく予定だ。