トヨタ自動車は31日、電動車の駆動モジュールを開発・販売するBluE Nexus(ブルーイーネクサス)へ新たに出資すると発表した。ブルーイーネクサスが手がけてきた電動駆動モジュールに、トヨタのハイブリッドシステム「THS」など総合的なパワートレインシステムを加えることで、多様な電動化ニーズに対応する。8月中に出資を完了して新体制に移行する。

 ブルーイーネクサスは、アイシン精機とデンソーが折半出資して2019年4月に設立した。電動化に必要な駆動モジュールの開発や適合サービスを手がけてきた。一方、トヨタはTHSをはじめパワートレイン全体のシステムを外販してきた。

 トヨタ出資後は、ブルーイーネクサスが持つ駆動モジュールに、トヨタのエンジンや電池などの周辺ユニット、制御適合技術などを加えることで、両社の強みを生かした総合的な電動化コンサルティングを行える体制となる。システムの販売窓口は燃料電池システムを除いてブルーイーネクサスに一本化し、技術サポートはトヨタが行う。

 トヨタは8月中にアイシンとデンソーから5%ずつ株式を買い取り、出資比率を10%とする。