世界の自動運転技術でリーダーを目指す(写真はイメージ)

 国土交通省は25日、国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で自動運転「レベル3」関連の3つの国際基準が成立したと発表した。高速道路などで時速60㌔㍍以下での車線維持機能とサイバーセキュリティー、ソフトウエアアップデートに関するもの。いずれも日本が提唱した規格が入っており、WP29での議論も主導した。国交省ではこのほかに、時速60㌔㍍以上での車線維持やレーンチェンジなどの分野で国際標準の取得を目指している。国際基準づくりで実績を積み上げることにより、自動運転技術における日本のリードにつなげていく考えだ。

 時速60㌔㍍以下での車線維持機能の国際基準は、すぐにドライバーが運転を引き継げるよう運転手を監視する機能の搭載や、引き継がれない場合に車両を停止させることなどが要件となっている。また、サイバー攻撃やソフト更新は車両の品質や安全性の維持につなげるもので、すべてのレベルに適用できることとなっている。