東京タクシーセンターは、特別区武三地区(東京23区と武蔵野市、三鷹市)の法人タクシー事業者に所属する運転者(運転者証交付者)の2019年度の平均年齢が57・9歳となり、統計が残る1991年度以降初めて3年連続で低下したと発表した。また、女性運転者数は7年連続で増加し1324人になった。タクシー業界は、若年者・女性の採用を推進しており、業界の努力が数字に反映された形だ。

 91年度に48・5歳だった平均年齢は、年々上昇を続け、ピーク時の15、16年度はともに過去最高の58・6歳になっていた。しかし、17年度に58・4歳と低下に転じ、その後も下がり続けている。

 全体の運転者数は減少が続き、19年度は5万8257人に落ち込んだ。年齢構成を見ると、男性の平均年齢は58・1歳、女性は49・3歳と男性より若い。

 新たに運転者になるために必要な新規講習の修了者数は、14年度以降増加していたが、19年度は一転して減少し、5092人にとどまった。年代別で見ると、年々増加しているのは20歳代で1128人。最も多かったのは50歳代の1373人だった。

 同地区の個人タクシー運転者数(事業者乗務証交付人数)は、現在新規許可が事実上停止されていることから長年減少が続いており、19年度は1万1517人。平均年齢は上昇し続け、64・2歳だった。