1963(昭和38)年9月27日付の本紙。のちのコスモスポーツ(67年発売)につながる試作車のスケッチと松田恒次社長(当時)の談話を掲載した

ロータリーエンジン(RE)は、現行の搭載車種が1つもないにもかかわらず、マツダの象徴として広く知られている。それは、自動車の歴史で常に最優先の技術課題であった「エンジン」に対し、準大手が本流(レシプロ=往復運動=エンジン)とまったく異なるアプローチで挑んだ物語であるからだ。今ではほとんど忘れ去られているが、REは1960年代から70年代初めにかけ…