JR東日本は、タクシーやシェアサイクルなどの複数の移動サービスの利用手続きを1つのアプリケーションに統合した都市型MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)アプリ「Ringo Pass」を一般向けにした実証実験を開始したと発表した。

「Ringo Pass」は鉄道やバスなどの利用で使っている「Suica」のID番号と、クレジットカード情報を登録することでシェアサイクルとタクシーをスムーズに利用できるサービス。これまでモニター企業数社の従業員向けに実証実験を行ってきたが、i-Phone版を一般公開したほか、アンドロイド版も2020年春ごろに提供する予定。

アプリではモビリティサービスとして国際自動車、大和自動車交通、チェッカーキャブのタクシー約9000台、「ドコモ・バイクシェア」の直営ポート約1280カ所、約1万1100台のシェア自転車を利用・キャッシュレス決済できる。

JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」で、移動のための検索・手配・決済をオールインワンで提供する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」を構築し、「シームレスな移動」「総移動時間の短縮」「ストレスフリーな移動」の実現を掲げた。

今後、アプリの機能向上や、利用できるモビリティサービスの拡大などを進めて、MaaSの社会実験とサービスの実現に向けた取り組みを推進していく方針。