(なかばやし・まりこ)1993年明治大学商学部卒、2002年明大大学院博士後期課程修了、同年明大商学部助教授、07年教授、12年学長室専門員兼務。また現在、自賠責運用益使途選定委員会委員、国際保険振興会理事、生命保険文化センター理事などを務める。

自動運転技術が、損害保険業界に大きな変革を迫っている。損保の正味収入の6割強を占める自動車保険(含自賠責)では現在、運行供用者責任に基づきドライバーが事故責任を問われる仕組みとなっている。しかし、すべての運転操作を車載システムが担う「レベル4」「レベル5」の自動運転では、システムを開発した自動車メーカーなどに責任が生じるケースが想定されるなど、根…