ビモータのコンセプトモデル

川崎重工業は11月6日、イタリアの高級二輪車メーカーのビモータの再生を支援すると発表した。ビモータブランドの二輪車を製造・販売する合弁会社の新生「ビモータ」を発足させる。川崎重とビモータの技術を融合したコンセプトモデルをイタリアで開催されている「2019EICMAショー」に出展した。

川崎重は今春、ビモータを支援するため、欧州子会社のカワサキ・モータース・ヨーロッパがイタリアに「イタリアン・モーターサイクル・インベストメント」(IMI)を設立した。今後、ビモータがIMIに出資して合弁化し、IMIは社名を「ビモータ」に変更する。

ビモータは独創性とこだわりを持つイタリアの高級二輪車ブランドだが、業績不振が続き、事実上、休眠状態となっていた。新生ビモータは今後、ビモータの代表的なモデル「テージ」の生みの親であるピエルイジ・マルコーニ氏が中心となってビモータブランドの開発から製造、販売まで手がける。川崎重はビモータにエンジンなどの主要コンポーネンツを供給してビモータブランドの再生を支援する。ビモータブランドの二輪車を2020年に200台販売する計画。

EICMAショーに出展したコンセプトモデルは、テージのテクノロジーと、川崎重の高性能モーターサイクル「Ninja H2」の技術を融合したモデルとしている。